プレゼンの基本に関して学んだこと -内容編-

はじめに

最近、プレゼンのノウハウに関して書いている良書に出会ったので、
自分なりの理解をまとめておきます。見つけた本は、
「図解まるわかり 会話術の基本」です。
得に、中野俊宏 氏の執筆した「プレゼンテーションの基本」の部分が、
勉強になりました。そこで、「プレゼンテーションの基本」の節について、
プレゼンの内容編伝え方編に分けて、
自分なりに理解したことの整理します。
(重要な部分を抜き出して、自分で構成しなおしたので、本の章節構成とは異なります。)

プレゼンテーションにおけるスキル

プレゼンテーションに必要な3つの能力は、プレゼンスシナリオスキルデリバリースキルである。

プレゼンスは、プレゼンする人そのものの能力である。具体的には、身体的な魅力である人相や存在感、
精神的な魅力である主体性・責任感・希望がある。
シナリオスキルは、相手に伝わりやすいように、プレゼン内容をシナリオ化することである。
具体的には、ロジックの通ったシナリオや、プレゼン作成ソフトでの作業がこれにあたる。
デリバリースキルは、プレゼンターの見た目や声のスキルである。スクリーンの使い方や時間配分なども
これにあたる。
本書では、シナリオスキルとデリバリースキルについてのノウハウが紹介されていたので、
それぞれに分類して記述する。


シナリオスキル

シナリオ作成の事前準備

シナリオ作成の事前準備として、以下の5つの項目を考える。


1. 具体的な提案目的
2. 相手
3. 心をつかむ言葉
4. 根拠・事実
5. 根拠・事実の組立て


例として、ダイエット食品の販売プレゼンを例に説明する。


具体的な提案目的

プレゼンの開始から終了まで、常に意識する軸として、具体的な提案目的を考える。
無料サンプルを使ってもらうことなのか、定期購入者になって欲しいのか。
それによって、アピールすることが違ってくる。

相手

提案をする相手を考える。受けいれてもらう必要があるのは、日本国民全員なのか、
食生活の乱れているサラリーマンなのか、ダイエットをしている主婦なのか。
効果的なアプーチをするためにも、ターゲットを定める必要がある。

心をつかむ言葉(キラーメッセージ)

心をつかむ言葉を考える。これを考える際には、相手をよく研究することが重要である。
たとえば、食生活の乱れているサラリーマンなら「食事で不足しているビタミンを摂取」、
ダイエットをしている主婦なら「ダイエットの効果が2倍に」などとする。相手の
立場になって、心をつかむ言葉を考える。


キラーメッセージを導きだすためには、次の4つのステップで考える。

  1. 一言で言うと
  2. 受け入れるメリット
  3. 他との違い
  4. 結論

根拠・事実

次に、心をつかむ言葉を補足するための、根拠・事実を考える。
「食事で不足しているビタミンを摂取」というなら、
「ビタミン不足で太る」や「1日に必要なビタミンを100%摂取できます」などが入る。

根拠・事実の組立て

成功するシナリオに求められる3つの要素について説明する。
1つめは、相手の立場に立っている内容である。
2つめは、提案の特徴・優位性が分りやすい内容である。
3つめは、一環しな流れで納得できる内容である。

プレゼンで大切なのは、相手が何を欲しているかをつかむことである。そのために、
相手をよく研究することが有効である。

ワンポイントアドバイス -簡潔に-

人は、思っている以上に人の言うことを聞かない。
すべて聞かなくても、だいたい理解できるようにすることが大切である。
具体的なテクニックを以下に示す。

  1. 1スライド毎に主張するのはのは1つだけにする
  2. 一文を短くする
  3. 具体的な表現を入れる
シナリオの構成要素

プレゼンの構成要素は、「総論」「各論」「結論」の3つである。
聞き手が構成をイメージできるように、ツリー構造(右図)で話すように意識する。
すべての話を、「総論」「各論」「結論」の三層構造にするとよい。

総論

総論では、プレゼンの背景、目的、テーマなどを話す。
そして、これから話す内容のだいたいの構成を説明する。
自分が一番話したいことを明確にする。

各論

各論では、総論で伸べたことを具体的な数値や方法で肉付けする。
各論の中も、「総論」「各論」「結論」になっていると分かりやすい。

結論

結論では、最終的に「だから、どうするのか」を述べる。
全体のまとめに加えて、今後の展望を話す。

シナリオ・パターンの紹介 -4W1H-

プレゼンで最も大切な_説得力_をつけるための手法を4W1Hの紹介する。

4W1Hは、次の5つに分けて考える。


Who 誰が相手か

Whoでは、プレゼンをする相手をA社のBさんというように特定のだれかを選択する。
そして、その人がぐっとくるメッセージを作る。

What 提案は何か

Whatでは、プレゼンの内容を一言でズバリと説明する。

Why 提案の理由

Whyでは、聞き手に必要だと思ってもらうために、納得させる理由を考える。

Which 提案の選択

Whichでは、いくつかの解決策を提示した上でひとつを選ぶと説得力が増す。

How 具体的な方法

Howでは、将来のビジョンを仮説で良いので、どんどん相手に投げかける。

避けるべき5つのポイント

プレゼンで避けるべき5つのポイントを以下に示す。

  1. 難しい表現 (四字熟語、専門用語)
  2. 曖昧な表現 (と思われます)
  3. 否定的な表現
  4. 不快感を与える表現 (差別用語、カタカナ言葉、上から目線)
  5. 長い表現 (一文が長い)

おわりに

書籍の感想については、書いてある内容は、どれも素晴しいものだったのですが、
ノウハウ同士の相互の位置付けが、よく理解できずに、まとめるのに
非常に時間をかけてしまいました。


もともと、シナリオ部分に関しては、ある程度自身がありました。
研究の発表では、自然に4W1Hに近づいていたのですが、
Whichが完全に抜けていたと思います。他にできていないと
思ったのは、簡潔に伝えることです。人は思ったよりも、ずっと
話を聞かないので、それを意識してプレゼンしたいと思います。